目次
RAND関数とは?
「RAND関数」とはランダムな数値を発生させることができる関数です
つまり「乱数」を発生させることができます
「RANDOM(ランダム)」を略したものです
この関数を使うことで、非常に簡単に「0~1」までの値を作り出すことが可能になります
0.618606036
0.888676528
0.915051423
0.109455046
0.135690778
「乱数を発生させたい」という人には便利な関数ではありますが
こんな疑問が出てきますよね…
ランダムな数値を使う場面はいつ?どこで?
まずは簡単なので使い方から先に説明します
RAND関数の使い方
使い方は非常にシンプル!
関数を入力して、()カッコで閉じるだけ
それだけで「0~1」の乱数を発生させることができます
RAND関数の使い方
ランダムな数値を使う場面はいつ?どこで?
この疑問の答えですが、大きく分けて2つあると想定されます
- 調査や実験などで「乱数」が必要なとき
- プロトタイプ(試作品)のデータを作成するとき
1つ目は主に理数系の研究や調査、実験などで「乱数」を求める際に利用されます
ただし、詳細な分析をするにはエクセルでは不十分なことが多々あるため
「RAND関数」を調査や実験に使うことは稀でしょう…
ビジネスで筆者がよく使うのが2つ目の理由です
「プロトタイプ(試作品)として、表やグラフをぱぱっと作りたいとき」
データ自体は手元に無い…ただ完成された表やグラフ、図はこんな感じになりますよと提示するときに
「RAND関数」は抜群に便利です
上記の散布図は「RAND関数を使ったサンプルデータ」です
「このようなグラフが作れますが、想定と合ってますか?」
のような確認を、関係者ですり合わせることができます
ビジネスでデータを使う際、いろいろな業種の人が関係しています
「文系脳」の「営業・広報・マーケティング」の人たちと
「理系脳」の「データアナリスト・データサイエンティスト」では
想像しているデータが全く違うことがよくあります
事前に「こういうデータが出ますよ」と認識合わせをしておくと良いでしょう
便利な使い方
0~100の整数をランダムに出したい
「RAND関数」は「0~1」の間の数値をランダム抽出しますが
「*100」を記述することで「0~100」の数値にすることができます
ただし「RAND関数」は小数点以下も細かく数値が発生してしまいます
そこで「INT関数」を組み合わせましょう
対象の数値を「切り捨てた整数」で表示してくれる関数です
「INT関数」と「RAND関数」を組み合わせて、整数の「0~100」を抽出します
最小値・最大値を自分で設定したい
ランダムとはいえ、数値の範囲はある程度決まっている場合は
ご自身で最小値・最大値を設定することもできます
「RANDBETWEEN関数」は「RAND関数」に「BETWEEN(間に)」という単語が付いた派生の関数です
乱数を発生させる際に、その最小値と最大値をあらかじめ設定することができます
お気づきの方いらっしゃるかもしれませんが、
実は①の「0~100の整数」もこの「RANDBETWEEN関数」を使うと算出することができます
こちらの方がより効率的に記述することができます
RAND関数の注意点
「RAND関数」は乱数を発生させるだけの機能なので
毎回、値は変わってしまいます
数値を固定したい場合は「値貼り付け」で防ぎましょう
詳しくはこちらで説明しています
【エクセル】コピペ実践術~書式だけコピーする方法とは!?~まとめ
今回は「RAND関数」「RANDBETWEEN関数」についてご紹介してきました
データ分析で関係者のイメージ形成のため、
プロトタイプ(試作品)のデータを作成するときに活用しましょう
また正規分布の乱数はこちらで説明しています
【エクセル】NORM.INV関数|正規分布する乱数を発生させる方法