目次
正規分布する乱数とは?
「乱数」というのはランダムに数値を抽出することです
「正規分布」とはデータが平均値の付近に集積するような分布を指します
統計用語に苦手意識があるかもしれませんが
なるべく分かりやすく説明していきます
まずは「乱数」のイメージ
例えば「0~100」の乱数を発生させてみましょう
「0」「10」「50」「80」などが等しく羅列します
「RANDBETWEEN関数」を使って「0~100」の乱数を1,000個抽出してみました
バラツキはありますが、「0~100」の中でランダムに数値が出ています
続いて「正規分布」のイメージ
今回の主役である「NORM.INV関数」を使って「データが平均値の付近に集積するような分布」である「正規分布」を抽出します
平均=50 標準偏差=10 とします(ROUND関数で四捨五入)
平均の50を中心に山なりになっていますね
これが正規分布の図となります
NORM.INV関数の使い方
「NORM.INV関数」では3つ指定する箇所があります
1つ目の指定箇所は「RAND関数」をそのまま入れてください
【エクセル】RAND関数|ランダムな数値を発生させる関数続いて「平均」と「標準偏差」を入れましょう
ここは関数ではなく数値を記入します
身長で使ってみる
事例として分かりやすいように「身長」でご説明していきます
2017年の「日本人の女性の平均身長と標準偏差」の情報を使います
※下にコピーするため「絶対参照」を付けましょう
「NORM.INV関数」を使って1,000人に身長を付与しています
そこから「身長別」に人数を集計しましょう
※男性も同様に集計してみます
この表からグラフも作成してみます
女性の分布の方が男性より「左=低身長」であることが分かります
このように「平均」と「標準偏差」だけで、このようなグラフまで作成することができます
「NORM.INV関数」には昔のエクセルのバージョンに対応している
「NORMINV関数」という関数もあります
(.)ピリオドが違うだけなので、どちらを使っても大丈夫です
まとめ
今回は「NORM.INV関数」についてご紹介してきました
「RAND関数」と組み合わせて、正規分布する乱数を試してみてください